会長の挨拶
愛媛県産婦人科医会の会長として、ご挨拶申し上げます。
はじめに令和6年1月1日に発災した能登半島地震により亡くなられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
さて、私たちは地域の皆様の健康と幸福に貢献することを使命とし専門的な医療と温かいケアを提供することを旨としております。そのために今期の医会の事業方針は『女性ヘルスケアの包括的ゲートキーパーとしての産婦人科診療を目指す』としました。本来、産婦人科医師は女性の一生のかかりつけ医として、様々な世代の様々な疾患や問題を抱えている女性の状況に対応し、産婦人科専門治療やケアを提供するだけでなく、他分野の専門医療と連携することで円滑な治療に結びつける役割を果たすことが求められていると考えています。
産科診療は出産という人生の特別な瞬間に関わるものであり、その重要性を理解し、誠実な医療を提供することを最優先に考えています。私たちは最新の医学知識と技術を駆使し、患者様一人ひとりに合わせた安心で安全な医療環境を整えることに努めています。また、最近は周産期メンタルヘルスの分野も母子の健康状態に重要であると考えています。妊娠期からのメンタルヘルスケアを行うことが、出産後の産後うつや自殺の予防に大きな影響を及ぼすだけでなく、子どもに対する虐待予防にも繋がります。今後の産科的ケアには身体面のみならず、メンタル面でのケアが重要と考えています。
婦人科診療では、思春期、性成熟期、更年期、老年期といった女性のライフイベントに伴う様々な疾患や身体的精神的変化を伴走的にケアしながら、まさにゲートキーパーとして関わっていくことが必要と考えます。
さらに地域社会との連携を強化し、健康的な未来の創造に寄与することを使命としています。教育や啓発活動を通じ、地域の皆様が健康な生活を送るためのサポートを提供し、産婦人科医療に関する理解を深めるお手伝いをしてまいります。
この度、愛媛県産婦人科医会では皆様に産婦人科に関連する最新の情報や健康に関するアドバイスを提供するために、信頼できるウェブサイトを選択し患者様や地域の皆様に利用していただくために、ホームページを刷新しました。皆様が産婦人科診療を受けていただく時の参考になれば幸いです。同時に医会会員の皆様にも使いやすいサイトにしていきたいと考えています。
愛媛県産婦人科医会は皆様の健康と幸福を心から祈りながら、診療を続けて参ります。
愛媛県産婦人科医会 会長 横山幹文