妊産婦の劇症型A群溶連菌(GAS)感染症罹患の注意喚起について
投稿日:
日本産婦人科医会が実施している妊産婦死亡報告事業において、2023年7月から2024年3月までに劇症型A群溶連菌感染症(GAS)による妊産婦の死亡が5人報告されている。
報告例では、発熱、咽頭痛、消化器症状で一般内科を受診し、数日してから胎児死亡、播種性血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全で産婦人科を受診し、妊産婦死亡となっている症例が目立っている。
GASに伴う妊産婦死亡を減少させるためには、早期診断、積極的な治療が不可欠であり、産婦人科医のみならず、上気道炎などで妊産婦を診療する医師の協力が必要となる。
本件について、日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会の連名で日医に対し注意喚起のお願いがあった。